MDMS:クマリン検査試薬A(苛性ソーダ5%溶液) | |
製品安全データーシート | |
作成日 2008年4月1日 改訂日 2008年4月1日 |
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1.製品及び会社情報 | |
製品名 | クマリン検査試薬A液(苛性ソーダ5%溶液) |
会社名 | しんろく興産株式会社 |
住所 | 千葉県船橋市印内3丁目8番20号 |
電話番号 | (047)431-0382 |
FAX番号 | (047)433-9668 |
2.組成・成分情報 | |
単一製品・混合物の区分 | 単一製品 |
化学名 | 水酸化ナトリウム液(別名:苛性ソーダ水溶液) |
成分及び含有量 | 水酸化ナトリウム 5% |
化学式 | NaOH |
官報公示整理番号 | 化審法 1-410(水酸化ナトリウム) |
CAS番号 | 1310-73-2 |
3.危険有害性の要約 | |
分類の名称 | 急性毒性物質、腐食性物質 |
危険性 | 爆発性や引火性はない。 アルミニウム、スズ、亜鉛、クロム等及びこれらの合金を腐食し、水素ガスを 発生し、これが空気と混合して爆発する恐れがある。 |
有害性 | 強アルカリのため、靱帯に付着するとタンパク質を分解し、完全に除去しないと 次第に皮膚組織の深部におよぶ恐れがある。 |
環境影響 | 水生生物に対し有害である。 |
4.応急措置 | |
・皮膚に付着した場合 | 衣服に付着したら、直ちに脱がせ、皮膚を多量のシャワー水で10分以上洗い流す。 皮膚に異常、違和感がある場合は速やかに医師による治療をうけること。 医師の指示なく薬、油等を薬傷部に塗らないこと。 |
・目に入った場合 | 少しでも目に入った場合は、直ちに多量の流水で10分以上洗浄する。 その際、まぶたはよく指で開いて眼球、まぶたの隅々まで水が行きわたるようにする。 |
・飲み込んだ場合 | 患者の意識が明瞭な場合は、口を多量の水で洗浄した後、できれば卵白を混ぜた 牛乳、または食酢、オリーブ油、果汁等を飲ませる。 その後、速やかに医師に詳細を告げて指示、診断を受けること。 |
・吸入した場合 | 新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の手当てを受けること。 |
5.火災時の措置 | |
・消化剤、消化方法 | 本製品は不燃性。周辺火災に対し適切な消化剤をしようすればよい。 |
6.漏出時の措置 | |
・人体に対する注意事項 | 腐食性が強いため作業の際は必ず保護用具を着用する。 |
・環境に対する注意事項、除去方法 | 河川、海域などに排出されないように注意する。 砂やおがくず等を散布し、一緒にかき取る。そのあと、多量の水を用いて洗い流す。 |
7.取り扱い及び保管上の注意 | |
・取り扱い | ・吸入、接触を避けるために適切に保護具を着用する。 ・製品容器は破損につながる粗暴な扱いをしないこと。 ・取り扱い場所には洗眼器、水道などの洗浄設備を用意する。 |
・保管 | ・酸性物質、アルミニウム、スズ、亜鉛、クロム等の金属類、有機過酸化物、爆薬などからは離して保管する。 ・夏季の高温、冬季の凍結が起こらないように適切な温度、直射日光が当たらない場所に保管する。 |
8.暴露防止及び保護措置 | |
管理濃度 | 労働省告示第79号に記載なし。 |
許容濃度 | 日本産業衛生学会(1994年版):2mg/m3以下、ACGIH:2mg/m3以下 |
設備対策 | 換気設備を設置する。 洗眼、水道など洗浄設備を用意する。 |
保護具 | 保護眼鏡(ゴーグル型眼鏡など)、保護手袋(ゴム手袋、耐アルカリ性塩ビ手袋など) 他に保護マスク、ゴム前掛け、長靴など保護衣を着用する。 |
9.物理的及び化学的性質 | |
・外観 | 無色、透明な液体。但し、水分が蒸発すると白色の結晶が残る。 |
・凝固点 | 約 -10℃ |
・比重 | 1.06(15/4℃) |
・溶解性 | 水と任意の割合で溶解する。 メチルアルコール、エチルアルコール、グリセリンに溶解する。 |
10.安定性及び反応性 | |
・安定性 | 通常の取り扱いでは安定である。 |
・反応性 | 空気中の炭酸ガスを吸収し炭酸ソーダとなる。 アルミニウム、スズ、亜鉛、クロム等をこれらの合金は苛性ソーダに溶解し反応物を沈殿する。この際水素を発生し、これが空気と混合し、爆発性の気体を生じる恐れがある。 |
11.有害情報 | |
・皮膚腐食性 | 苛性ソーダにはタンパク質を分解する作用があり人体に付着すると完全に取り除かない限り組織の深部に及ぶ恐れがある。 |
・刺激性 | 眼、皮膚に付着すると火傷と同じ作用が起こる。繰り返し接触すると慢性湿疹の症状を呈す。 眼に入ると完全に取り除かないと視力低下や失明をきたすことがある。 |
12.環境影響情報 | |
・分解性、蓄積性 | データーなし |
・魚毒性 | 水生生物に対して有害である。 |
13.廃棄上の注意 | |
・廃アルカリは特別管理産業廃棄物に指定されているので、収集、運搬、処分は定められた基準に従って処理する。 ・免許を有している専門業者に処理を委託する。 |
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14.適用法令 | |
・毒物及び劇物取締法 | 適用外 |
・労働安全衛生法 | |
・薬事法 | |
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | |
15.その他の情報 | |
・記載の内容は現時点で入手できる資料、情報、データーに基づいて作成していますが、含有量、諸特性、危険・有害性に関しては、いかなる保障をなすものではありません。 注意事項はクマリン検査試薬としての通常の取扱いを対象としたものであって、それ以外の取扱い、用途に適用するものではありません。 |
MDMS:クマリン検査試薬B(1-ブタノール) | |
製品安全データーシート | |
作成日 2008年4月1日 改訂日 2008年4月1日 |
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1.製品及び会社情報 | |
製品名 | クマリン検査試薬B液(1-ブタノール) |
会社名 | しんろく興産株式会社 |
住所 | 千葉県船橋市印内3丁目8番20号 |
電話番号 | (047)431-0382 |
FAX番号 | (047)433-9668 |
2.組成・成分情報 | |
単一製品・混合物の区分 | 単一製品 |
化学名 | n-ブタノール |
成分及び含有量 | 99%以上 |
化学式 | CH3CH2CH2CH2OH |
官報公示整理番号 | 化審法 2-3049 |
CAS番号 | 71-36-3 |
労安法通知対象物質 | 該当 |
毒劇取締法対象物質 | 該当 |
化学物質管理促進法 | 非該当 |
危険有害成分 | ブタノール |
3.危険有害性の要約 | |
・分類の名称 | 引火性液体、急性毒性物質 |
・最重要有害性 | 高濃度の蒸気吸入で急性有機溶剤中毒症状を起こす可能性がある。 |
・有害性 | 蒸気を吸入すると頭痛、めまい、麻痺作用を起こす。 |
・環境影響 | 分解性はある程度あり、水生生物への影響は弱い。 |
物理・化学的危険性 | 中程度の引火性液体である。 |
4.応急措置 | |
・吸入した場合 | 直ちに新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の手当てを受ける。 |
・皮膚に付着した場合 | 衣服に付着したら、直ちに脱がせ、皮膚を多量の水及び石鹸で十分に洗い流す。 |
・目に入った場合 | 目に入った場合は、直ちに多量の流水で10分以上洗浄し、後に医師の診断を受ける。 |
・飲み込んだ場合 | 直ちに水を飲ませて、嘔吐させ、医師の診断を受ける。被災者に意識がない場合は 吐かせようとしたり、口から何も与えてはいけない。 |
5.火災時の措置 | |
・消化剤 | 粉末、炭酸ガス、乾燥砂 棒状水の使用は火災を拡大する可能性があるので使用しない。 |
・消火法 | 保護具を着用し、風上から消火作業をする。 |
6.漏出時の措置 | |
・人体に対する注意事項 | 作業の際は8項の保護具を着用し、風下で作業をしない。 |
・環境に対する注意 | 河川等へ濃厚液の排出をしないこと。 |
・除去方法 | 漏出液はできるだけ回収し、残分は布、紙などでふき取り、焼却する。 |
7.取り扱い及び保管上の注意 | |
・取り扱い | ・屋内作業場での使用時は発生源の密閉化、または局所排気(装置)に努める。 ・注意事項として、高温物、スパーク、火炎を避け、強酸化物との接触を避ける。 ・安全な取扱いのため、保護具を着用し、風上で取り扱う。 |
・保管 | ・容器は直射日光を避け、冷暗所に保管する。 |
8.暴露防止及び保護措置 | |
管理濃度 | 25ppm |
許容濃度 | 日本産業衛生学会(2001年版):50mg以下、ACGIH:TWA20ppm以下 |
設備対策 | ・屋内作業場での使用時は発生源の密閉化又は局所排気装置の設置。 |
保護具 | ・呼吸器用:有機ガス用防毒マスク、眼の保護:ゴーグル、保護面 |
9.物理的及び化学的性質 | |
・外観 | 無色透明液体 |
・臭い | 芳香臭 |
・比重 | 0.81 |
・蒸気密度 | 2.6(空気1) |
・溶解性 | データーなし |
・沸点 | 117.5℃ |
・凝固点 | データーなし |
・引火点 | 37℃(タグ密閉) |
・発火点 | 343℃ |
・爆発特性 | 1.3~11.2vol% |
10.安定性及び反応性 | |
・安定性 | 通常の取り扱いでは安定である。 |
・反応性 | 特になし |
・危険有害な分解生成物 | 特になし |
11.有害情報 | |
・急性毒性 |
吸入ラットLC50:8,000ppm/4時間1) 吸入ヒトTCL0:20ppm刺激作用 1) 蒸気を吸入すると頭痛、めまい、麻酔作用をおこす。 |
・局所効果 | 刺激性(眼):眼に無希釈液0.005ml滴下で角膜に重度の障害。 |
・慢性・長期毒性 | 知見なし |
12.環境影響情報 | |
・生体蓄積性 | 知見なし |
・生体毒性 | 魚類 96時間_LC50:100mg/L 以上 2) |
13.廃棄上の注意 | |
・廃液は焼却炉で焼却するか、産業廃棄物として専門処理業者に処理委託する。 | |
14.輸送上の注意 | |
・国際規則 | ・国連分類:クラス3 ・国連番号:1120 |
・国内規則 陸上輸送 | ・消防法:危険物第4類第2石油類(危険物等級3) ・運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、店頭、落下、損傷がないように積み込み、荷崩れを確実に防止する。 ・容器表示:「危険物第4類第2石油類」「危険等級3」、「n-ブタノール」「数量」、「火気厳禁」 |
15.適用法令 | |
・消防法 | ・危険物 第4類 第2石油類 非水溶性 指定数量1,000L |
・労働安全衛生法 |
・危険物 引火性の物 有害性表示物質 第2種有機溶剤 法第57条の2 通知対象物質 法第65条の2 作業環境評価基準(管理濃度) |
16.その他の情報 | |
・記載の内容は現時点で入手できる資料、情報、データーに基づいて作成していますが 含有量、諸特性、危険・有害性等に関しては、いかなる保証をなすものではありません。 注意事項はクマリン検査試薬としての通常の取扱いを対象としたものであって、それ以外の取扱い、用途には適用するものではありません。 |
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・参考文献1)REGISTRY OF TOXIC EFFECTS OF CHEMICSL SUBSTANCES:NIOSH 2)環境保健部環境安全課環境リスク評価室ホームページ 生態影響試験結果一覧表(2001年) |