重機や車両の燃料品質チェック、
不正軽油の混入防止のための
自主的な現場管理に最適です。
特に公共工事を請負う建設現場には
必需品です。

NEW-クマリン検査キットの特徴

1.シンプル・・・・・だれでも簡単に操作できます

2.スピーティー・・・その場ですぐに判定できます

3.ローコスト・・・・日常点検に適した低コスト

4.よりわかり易く・・NEW仕様は判定制度を向上しました

説明① 不正軽油とクマリンについて

1.不正軽油(密造軽油)の使用(悪質な犯罪行為)

不正軽油は「軽油取引税」の脱税を目的に、A重油や灯油を原料として濃硫酸、苛性ソーダ等の薬品処理した非合法密造軽油を指す。不正軽油を製造、販売する者は地方税の軽油取引税1リットル当たり32.1円の脱税、犯罪行為をすることになります。
不正軽油に関わるすべての者が懲役、罰金刑を科せられます。


2.不適正な使用(単純脱税行為)

本来、軽油の使用を義務付けられている車両、重機類に対し、意図的にA重油や灯油を使用することは単純な脱税行為になり、追徴課税を科せられます。


3.不適正な使用(契約違反行為)

建設工事などで、重機、車両に対し法的に軽油使用の義務はないが工事請負契約で軽油を使用(軽油の使用が前提の見積もり金額)することになっている場合、これに違反し軽油を使用しない事例のこと。
自治体発注の公共工事の場合はこのような事例が発生しないように請負業者は受入検査等の予防措置を図る必要があります。


4.環境への影響

・不正軽油の製造過程で硫酸ピッチと呼ばれる産業廃棄物が発生しますが、これの不法投棄が社会問題、環境問題になっています。
・「不正軽油」やA重油をジーゼルエンジンに使用すると排出ガス中の有害物質(PM,NOx、SOx、)を増加させ、大気環境や人の健康に影響を及ぼします。

説明② 軽油識別済「クマリン」について

国土交通省は軽油取引税の脱税を防止するために、石油元売会社に対し軽油とそれ以外の周辺油種、具体的には灯油とA重油を抜き取り検査などの際に識別できるようにするため「軽油識別剤クマリン」を製造時に1ppm添加することに決めました(平成3年3月より)


クマリンはある特定波長の紫外線を照射すると「黄緑色の蛍光」を発色する特長 を有し、しかも微量で有効であることから識別剤として採用されました。正規の軽油かそうでないかを検査、判定する試験分析方法は多くのものがこの「蛍光光度」を定性的または定量的に測定するものです。


不正軽油は製造過程で濃硫酸を混合して脱色し、苛性ソーダで中和をすることがあります。この際に軽油識別剤のクマリンも除去される可能性があります。
このような場合にはクマリンの蛍光光度測定で不正軽油混入の判定検査は不可能となります。

説明③ 灯油の混入比率とクマリン発色傾向(色見本)